Androidアプリの開発の流れ

スマホアプリ開発に必要なものや手順は、AndroidとiOSで異なります。まずAndroidアプリの開発で主に使われるプログラミング言語はJavaとKotlinです。SwiftはApple社開発の言語であるため、Macのコンピューターでしか扱えないので注意しなければなりません。

使用するパソコンに大きな縛りはありませんが、8G以上のメモリを持ったものが望ましいでしょう。プログラミング作業はソースコードの入力やビルド作業が主になるので、初心者がとりあえずでスマホアプリを作成するならそこまで高性能なスペックは必要ありません。ゆくゆくアプリを複数開発し、大量のデータを扱うような複雑なアプリを作りたいと感じたときに、高いスペックのパソコンの購入を考えればいいでしょう。Androidアプリの開発の際は、Android Studioが必要になります。Android StudioとはGoogleが提供する、アプリ開発専用のソフトウェアです。このソフトウェアの中でJavaやKotlinを使いアプリを作っていきます。

開発のおおまかな流れをまとめると、中レベルのスペックのパソコンを用意し、Android Studioをダウンロードし、JavaかKotlinでコードを書いていく、と言ったところです。そしてアプリ開発後は、公開と運用も行わなければなりません。Androidアプリの主な公開場所はGoogle Storeです。デベロッパー用のGoogleアカウントを作成し、開発したアプリをGoogle Storeに申請し、許可が下りるのを待ちます。許可が下りれば公開され、誰にでもダウンロードしてもらえる状態になり、その後はバグ修正やアップデートなどの運用を行います。

iOSとAndroidのアプリ開発の違い

スマホアプリ開発において、iOSとAndroidどちらで開発するべきか悩んではいませんか。開発するならどちらの方がよいのか、違いをしっかりと確認していきましょう。

まず、使用する言語がそもそも違います。iOSアプリの開発で使用するのは「Objective-C」と「Swift」という言語。一方、Androidアプリの開発には「Java」と「Kotlin」が使用されます。どちらの言語も他のシステム開発で応用を利かせることができるため、言語の違いはさほど重要なポイントではないかもしれません。その他の違いは、使用するツールが異なる点が挙げられます。iOSアプリの開発を行うには「Xcode」というツールが必要でMacOSの環境が必須です。Androidアプリの開発では「Android Studio」というツールが必要ですが、WindowsやMacOS、Linuxのいずれかの環境が整っていれば問題なく開発できます。

開発したアプリは、iOSアプリの場合はApp Storeへ、Androidアプリの場合はGoogle Playへとリリースする点も大きく異なる部分といえるでしょう。また、各リリース先での費用や審査基準も異なります。App Storeはリリース後に毎年費用がかかり、審査基準も厳しいのが特徴。一方でGoogle Playへのリリースは初回登録費用を支払うのみで、審査はほとんどのアプリがクリアするほど基準は緩めです。リーズナブルな価格でリリースできるAndroidアプリですが、リリース後のバージョンアップ時に不具合が発生することが多く、安定して稼働し続けられるかが問題点とされています。その点も踏まえて、言語やツール、リリース先などの違いから自分に合った開発アプリを選択するとよいでしょう。